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本当に使える見積もり技術―ソフトウエア開発を成功に導く

本当に使える見積もり技術―ソフトウエア開発を成功に導く
初田 賢司
本当に使える見積もり技術―ソフトウエア開発を成功に導く
定価: ¥ 3,990
販売価格: ¥ 3,990
人気ランキング: 3415位
おすすめ度:
発売日: 2006-09
発売元: 日経BP社
発送可能時期: 通常3~5週間以内に発送

見積りの全体構造
日立のPMOに所属されており、また、日本ファンクションポイント・ユーザ会副会長でもある初田賢司さんが書かれた「ソフトウェアの見積り技術」の本。

プロジェクトの多くが、当初の「見積りミス」によるものであり、
その「見積りミス」の大半は、
 「見積り段階で前提条件を合意できておらず、
  プロジェクトの実行段階でコントロールできなくなるケース」であり、
 結果として、気づいた時には、当初規模の2倍以上に膨れ上がることもある。

「こうしたリスクを回避するのは、
 ものづくりの計画に加え、
 マネジメントの計画を立てておく必要がある。

 スコープやコスト、スケジュールなどについてマネジメントのベースラインを決め、ベースラインとの乖離を把握する仕組みを作らなければならない。
 マネジメント計画は、見積りで大枠が決まる。
 だから、見積りでプロジェクトの成否の大半が決まる」


見積りにおいて、
「エンジニアリング」面と同等に「マネジメント」面と連携した見積りが大切であり、
その全体構造を明確に示しています。

FP法(IFPUG法)とPMBOKに、準拠しているのも、
思考のフレームワークとして理解しやすいと思います。

ファンクションポイント法の使いこなし方
本書は、日経ITプロフェッショナルに2005年5月号から、2006年3月号まで連載された、「本当に使える見積もり技術」を加筆修正して出版された本である。連載当時から興味深い内容であったので、今回の出版はよいことだと思う。著者は、ファンクションポイント法(FP法)の専門家である。理論的に仕事をしているSEにとって、見積だけが、「KKD(勘・経験・度胸)」法では、困ると思う。本書では、見積の準備、なぜ見積が重要か、その心得を説明した後、ソフトウェアメトリクスの話が出てくる。そのソフトウェアメトリクスを論じたうえで、FP法が出てくるので、なぜFP法なのかという部分もわかりやすい。またFP法の説明も端的でわかりやすく書かれている。このFP法の部分がメインと思っていい。それから、係数モデルによる見積や、WBSによる見積が書かれている。実は、これらは、規模見積であり、そこから工数見積に展開する部分で悩む方も多いのではないか。この本では、規模見積から工数見積、期間見積、価格見積まで展開していく方法が説明されている。ここは、著者の見識であろう。しかし、なかなかこの部分の展開が書かれている文書が少ないので、貴重である。参考にするといいと思う。最後に見積書の作成が書かれているが、これはおまけかな。本書の本質は、FP法の使いこなし方と、規模見積からの工数見積、期間見積、価格見積への展開の2点が中心であり、その内容は、わかりやすく説明されている。見積を具体的に実践する方におすすめしたい。

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