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「人間嫌い」のルール (PHP新書 468)

「人間嫌い」のルール (PHP新書 468)
中島 義道
「人間嫌い」のルール (PHP新書 468)
定価: ¥ 735
販売価格: ¥ 735
人気ランキング: 14325位
おすすめ度:
発売日: 2007-07-14
発売元: PHP研究所
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

こういう本はなかなかない。


-人間嫌いという響きには「生きにくさ」が混入している。

まえがきで心打たれたところ
 日本社会を覆う「みんな一緒主義」、言葉だけの「思いやり主義」「ジコチュー嫌悪主義」が、少なからぬ若者を苦しめ、「もう生きていけない」と思わせ、絶望のふちに追いやっている。
 本書では、六十歳までどうにか人間嫌いを貫いた、そして世間から葬り去られなかった、1人の男の物語が語られる。

あとがきで心打たれたところ
 人間嫌いの人へ。努力すれば自分自身を受け入れることなく、豊かなネットワークを作ることができます。
 人間嫌いでない人へ。「治そう」とか「理解しよう」とかではなく、ただ無視し、軽蔑し、しかも迫害しなければ、それでいいのです。

小説家とは、書かなければいられない人のことであり、書かなければ(他の何が与えられても)生きることのできない人のことである。

と書かれているが、これは人間嫌いは小説家になることで生きていくことも可能だという意見だと思う。実際に、何人かの文人の話が出てきて面白い。

孤独を恐れるならば、結婚するな。
?チェーホフ

哲学者の引用が多い点が気に入った。
人間嫌いでも、そうでなくても、読んでみてはどうだろう。
なかなか面白かった。

建設的厭世論
書名が気に入って、この本を手にとった。自棄(やけ)を起こしたのではなく、考えた末の結論として「世を棄てる」ための覚悟と実践について語る書である。
 
著者の言うように、生きていくたには「共感ゲーム」(例えば、子供を無条件に「かわいい」と感じなければなない)への参加を求められ、それを拒否すると、「冷たい」「非常識」と白眼視される。この本は、そうした呪縛から開放されるための方法を説く。「共感ゲーム」に疑問を感じつつ日々生きている人にとって、一服の清涼剤である。だが、その実践にはそれなりの覚悟と努力が必要であることも、この本は説いている(だからこそ、大多数の人が「共感ゲーム」に縛られることを、むしろ選んでいる)。

この本で語られる建設的厭世論は、清々しく共感できる。一方、この本の書かれようは、理系センスのあまりない文系の学者さん特有のスタイル(例えばやたらと古典を引用する、さほど論理的でないわりに理屈っぽい)など、やや読みづらい点もある。筋を通しつつもう少し軽妙な方が読みやすいのでは...と感じる。

「奇妙な」一致
 人間嫌いが如何に実社会と折り合いを付けていくかを書いた本。著者の「善人研究」は為になります。「ジョジョの奇妙な冒険」に出てくる「吉良吉影」というキャラクターが見事なまでにこのルールを実践していて極めて魅力ある悪役として登場していたのを思い出しました。

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