Fantasia~My Figure Skate Album2~
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秀逸な選曲 |
77分というCDフォーマットの最大収録時間まで詰め込まれたこのアルバムは、選曲・編集に並ならぬ努力が払われたことが想像に難くない。
また、いわゆる”クラシック入門”的オムニバスアルバムとしては手強い内容であり、2006年に発売された第一弾にくらべかなり深みを増している。
今年3月に開催された東京世界選手権、日本女子代表の使用曲を例にとれば、メンデルスゾーンではなくリムスキー・コルサフを(安藤美姫)、ジョン・ウィリアムズではなくプロコフィエフ(中野友加里)といったところが選択されており、”とっつき難い”クラシックらしい曲を堪能できる。
私は元々クラシック音楽ファンなのだが、「1万枚売れれば大ヒット」とされる音楽ジャンルの愛好家はいたって少数派なのが現実だ。クラシック音楽に対するアレルギーへの処方箋はいたって簡単。繰り返し聴けばよいだけなのであって、お気に入りのフィギュアスケート選手の曲を何度も聴いてみることは”きっかけ”としてうってつけではないかと思う。
さて、このCDのジャケットを飾る村主章枝のことについて触れておきたい。
今回のCDの”目玉”とでも言うべき1番目に収録されているカール・ジェンキンス作曲の「ファンタジア」は村主が、自身のスケーティングのために自ら作曲者の下を訪れ、作曲してもらったオリジナル曲である。
この曲は”ヴォイスインストゥルメント”であり、人の声を楽器の様に使用しており、幻想的な”おとぎの世界”をよく表現している。
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探していたのです! |
数社から出ているフィギュア企画CDの曲目はどれも似たよったりの中、このCDは非常に嬉しい曲が入っていたので、星五つです。僕がテレビで観ていっぺんに虜になったジョニー・ウィアーの競技曲「ナザレの子」が最後に入っています。1曲目のアディエマスのカール・ジェンキンスの曲も良いけれど、この「ナザレの子」はまさにスケートのために書かれた小さな組曲といった趣で、導入部で癒され、中間部で段々盛り上がり、最後は大団円という本当に久しぶりに血湧き肉踊る名曲といえます。この1曲だけでも価値があります。なぜならこの曲はダウンロードでしか手に入らなかったからです。

